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学習者の実態に合った辞書指導を

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英語教員のみなさん、それぞれ辞書指導には思うことがあると思うんですよ。中には俺は高校生時代これを使ったんだとかいうひともいるかもしれませんが、自分自身で使っていいと思った辞書を薦めていると思うんです。…でも、それって学習者のレベルに合ってますか?

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進学校の高校2年生

僕は今進学校の高校2年生を担当していますが、授業をやっていて肌感覚としては中学校でやったような基礎単語が身についていないわけです。授業レベルが上がるにつれて基本単語は多義語になっていくのは分かるんですが、そうでない単語で引っかかっている生徒も多い。

そういう生徒に、大学受験レベルのウィズダム英和辞典とかジーニアス英和辞典とか、あるいはオックスフォード現代英英辞典とか薦めるのはいかがなものでしょう。

辞書は3冊揃えろ

伊藤和夫の英語学習法に書いてあったような気がして、見直したら見つからなかったのですが、英語学習で辞書は3冊持てというのが僕が恩師からもらった言葉です。

1つ目は中高生が使う学習用英和辞典ですね。最近版が新しくなったベーシック・ジーニアス英和辞典、エースクラウン英和辞典、ライトハウス英和・和英辞典、グランドセンチュリー英和・和英辞典などです。発音記号が分からなくても大丈夫だったり、見出しが頻度別にフォントのサイズを変えてあったり、色々な工夫がしてあります。例文が易しいので例文の単語が分からなくて引き直すという手間もなくなるでしょう。基本的に第1に使う辞書はこれです。

2つ目は大学受験レベルから社会人向けの中型学習英和辞典。ウィズダム英和辞典やジーニアス英和辞典、オーレックス英和辞典などがこれにあたります。最近は組版を見やすくしたり語法の注釈が充実してきましたが、やはり例文が高校生には難しい。よほど英語のできる生徒でない限りは使いこなせないでしょう。学習用英和辞典で例文が出てなかったりするときに参照する程度に留めておくのがいいのではないでしょうか。

3つ目は英英辞典。これは賛否が分かれるところですが、Oxford Wordpower DictionaryやLongman Active Study Dictionaryあたりは比較的平易に説明されています。オックスフォード現代英英辞典やロングマン現代英英辞典でもだいたい2,000語から3,000の基本単語が分かっていれば使いこなせると言われています。最近は英問英答が増えていますから普段から英英辞典に触れていくのも大切かと思います。

単語集に頼るな!

勤務校でも単語集を使った小テストなどをやっていますが個人的には好まないですね。単語は例文のなかで覚えてもらいたいというのが正直なところです。All in OneとかDuo 3.0あたりなんかは個人的に好きな単語集なのですが。

辞書指導は難しい

石原健志先生の大修館のセミナーを見ましたが、中高一貫校で辞書を一括購入出来るところはいいですよね。ベーシックジーニアスとエースクラウンで引き比べるとかおっしゃっていましたが僕もそういう授業をやってみたいです。前任校も現任校も中高一貫校ですが辞書を一括購入というのはやっていなくて…。こういうの非常勤講師が口を出すべきでないところですから難しいですね。

タブレットも活用したい

僕は毎回カシオのプロフェッショナルモデルを持ち込んでますが、本当は自分の私物のiPadに入っている物書堂の辞書をスクリーンに映しながら授業するのもいいですね。前任校は教職員全員がiPadを持っていたので実施していました。現任校はタブレット一括管理なので出来てません。

国語の時間にも辞書を引くことの少なくなった昨今、英語の時間に辞書を引かないでどうするんだと思わないでもないです。

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予備校の英文法の授業が面白かったというだけで英語学の勉強が出来る学科に進路変更してしまった英語講師。高校と専門学校で非常勤講師をしています。

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