さて、前回「まずは文法ノートを作ろう!」と題して以下のように書いた。
さて、次の問題に答えてほしい。
「トムと私は親友です」となるように、次の文の空所を埋めなさい。
Tom and I _____ good friends.
ここに “am” を入れたそこのあなた、いますぐ文法ノートを作ろう。
“Tom and I” は代名詞 “we” で書き換えられるように複数なので、答えは “are” だ。
見出しをつけて基本的なことをまとめる
ノートテイキングの基本中の基本。見出しをつけて端的な説明を載せよう。次に文の「骨格」、そして例文を書く。
be動詞の場合
タイトル「be動詞」と書いて以下のようにまとめよう。
- be動詞「ある」
- 英語では、「〜である」「〜がある」というときに「be動詞」を使う。
- 主語 be 名詞・形容詞など
- 【例】
- I am Taro. 「私は太郎です。」
- Hanako is beautiful. 「花子はきれいだ。」
- 「be動詞」は主語の人称・数によって変化する。
- 英語では、「〜である」「〜がある」というときに「be動詞」を使う。
「人称」や「数」という言葉がわからなかったら、その説明を載せよう。
- 人称:
- 1人称:「わたし(たち)」
- 2人称:「あなた(たち)」
- 3人称:「その他」=「第三者」
- 数:
- 日本語は「花はきれいだ」というように複数でも変化しないことがあるが、英語は基本的に単数と複数とを分ける。
be動詞のように活用するものであれば、活用表を載せよう。
単数 | 複数 | |
1人称 | am | are |
2人称 | are | are |
3人称 | is | are |
基本的なことの次に発展的なことを書く
「be動詞の否定文と疑問文」というタイトルで次のように書いてみよう。
- be動詞の否定文と疑問文
- 否定文を作るときは、be動詞の後ろに “not” をつける。
- 主語 be not 名詞・形容詞など
- 【例】 That is not Erika. 「その人はエリカではありません。」
- 疑問文を作るときは、主語と対応するbe動詞をひっくり返す。
- Be 主語 be?
- 【例】Are you Taro? 「あなたは太郎ですか?」
- 疑問文に答える時には、基本的に代名詞を使って次のように言う。
- 肯定する場合:
- Yes, 主語 be
- 【例】 Yes, I am. 「はい、そうです」
- 否定する場合:
- No, 主語 be not
- 【例】No, I am not. 「いいえ、違います。」
- 肯定する場合:
- 否定文を作るときは、be動詞の後ろに “not” をつける。
さて、「代名詞」という言葉が出てきた。be動詞の活用表に代名詞を加えたものを載せておこう。
単数 | 複数 | |
1人称 | I am | We are |
2人称 | you are | you are |
3人称 | he/she/it is | they are |
間違えやすいことがらを書いておく
冒頭の設問に戻るが、”I” の後ろには “am” が来ると機械的に覚えてしまうとこのような間違いが起きる。以下のように「注意点」(あるいは☆印や◎印でもよい)書いてまとめよう。
- 注意点:主語が複数のとき(=複数の代名詞に書き換えられるとき)は、be動詞も複数形になる。
- 【例】Tom and I are best friends.「トムと私は親友です。」
- Tom and I は “we” で書き換えることができる。
- We (= Tom and I) are best friends.「私たちは親友です。」
- 【例】Tom and I are best friends.「トムと私は親友です。」
時間がかかってもいいから丁寧に
新たに言語を勉強するときというのは、最初はどうしてもノートテイキングに時間がかかるものだ。もうほとんど忘れてしまったが、学部生の頃に第二外国語でフランス語を勉強した時は筆者もこのようなノートを作って勉強した。
参考書にアンダーラインを引くだけで覚えられる人もいるかもしれないが、そういう人は多分この記事を読んでいないだろう。
簡単な文法テキストと初級者用の学習英和辞典(『エースクラウン英和辞典』など)を使って、丁寧にノートづくりをしていってほしい。
「初級文法の復習が最善の学習方法」に書いた通り、遠回りのようでこれが最も効率的なルートだ。
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