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ゼロから始める英語学習(1):まずは文法ノートを作ろう!

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「英語が出来ないと思っているあなた! 赤ちゃんと同じように聞き流すだけで英語ができるようになります!」

こんな文句に惑わされて英会話教材や英会話教室で挫折している人も多いことだろう。多くの人は中学校から、そして若い人は小学校から始めた英語。今までどのくらいの英語を聴いてきただろうか。

“Hi! I am Taro.”のような文から始まり、ものすごくたくさんの英語の音声を聞き流して来たはずだ。聞き流すだけで外国語が話せるようになるなら、もうすでに話せるようになっていてもおかしくない。

残念ながら、言語の獲得というのはある一定の時期を過ぎると文法が母語(我々の場合は日本語)に完全にセットされてしまう。

そうなると、「聞き流す」方法ではどうしても効率が悪くなってしまうのだ。

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英語のカタチ(=文法)を押さえるのが効率的

脳が日本語で動きはじめてしまった。そうなってしまったのだから、仕方がない。ここで最も効率的な方法は、英語の文のカタチ(=文法)を押さえることだ。

必要最小限の単語だけ覚えて、まずは文法ノートを作ってみよう。

プライドを捨てて中学校1年レベルからやり直そう

本稿は「ゼロから始める英語学習」なので、もう完全に英語を忘れてしまった人を対象にしている。具体的には、「be動詞と一般動詞って何がどう違うの?」くらいのレベルの人だ。

学校・塾・家庭教師で教えてきた経験から言わせてもらうと、英語が出来ない人は、中学校1年生の1学期にやることが理解できていない

中学校1年生の文法問題

さて、次の問題に答えてほしい。

「トムと私は親友です」となるように、次の文の空所を埋めなさい。

Tom and I _____ good friends.

ここに “am” を入れたそこのあなた、いますぐ文法ノートを作ろう。

教材選びは慎重に

入試対策の教材は厳禁。練習問題にしれっと未習事項が入っていることが多い。

作問する側は英語の出来る人だからわからないのだろうけど、後半に学習するはずの関係代名詞が10ページ目の練習問題に出てくるような教材は使ってはいけない。そんなの、出来なくて当たり前だ。まだやっていないのだから。

文法のテキストを開くと、だいたいの本はbe動詞から始まるのだけど、本当はこれがよくない。 “I am a student.” というと、be動詞のほかに冠詞の説明をしなければいけないからだ。

教材作成者の皆さま、ヴァカーリ『英文法通論:英語会話文典』(品切れ中)を見習って、最初の項目は名詞にしてください。

まずは知らない単語の少ない文法テキストと辞書を揃えよう

そういう意味で「やり直し英語」にぴったりのテキストをまだ見つけられていないので、とりあえずなんでもいい。『マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)』が薦められることが多いけど、やっぱり単語数が多いかなぁ…。

会話文のテキストは本棚にしまって、中学生レベルの文法テキストと初級学習者向けの辞書を手元に置こう。

辞書は単語数が多ければいいというものではない。『ジーニアス英和辞典』や『ウィズダム英和辞典』はそこそこ英語に慣れた人向けに書かれた辞書なので、もっと語数が少なくて説明が詳しい辞書を選ぼう。

…かといって、中学校の教科書に準拠している辞書だと少し薄すぎる。

基礎の確認からやり直す人にはエースクラウン英和辞典』(三省堂)か『プログレッシブ 大人のための英語学習辞典』(小学館)あたりがちょうどいいだろうか。

中学校3年生くらいからやり直すなら、『ライトハウス英和辞典』(研究社)や『グランドセンチュリー英和辞典』(三省堂)でもよいのだけど。

エースクラウン英和辞典』はアプリ版(エースクラウン英和辞典 第2版三省堂『エースクラウン英和辞典』第2版アプリ版)もあるのでそれを使ってもらってもかまわない。とにかく、辞書の例文の単語が易しいものを選ぼう

エースクラウン英和辞典 第2版
辞書/辞典/その他, 教育¥2,000iOSユニバーサル

次回は文法ノートの作り方をお教えする。

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TAK
TAK

予備校の英文法の授業が面白かったというだけで英語学の勉強が出来る学科に進路変更してしまった英語講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、上智大学大学院外国語学研究科博士前期課程修了。高校と専門学校で非常勤講師をしています。最高学位は修士(言語学)、中高教諭専修免許(英語)を所有。専攻は理論言語学。

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